アメリカの性病検査事情とHIVスクリーニング検査の危険性
アメリカの性病検査事情と、日本にも輸入販売されているHIVスクリーニング検査の危険性について調べてみましたのでこのページに記載しておきます。
妊娠検査薬のように手軽に自分でHIVの感染の有無を調べられるHIVスクリーニング検査ですが、かなり精度が悪いようなのでその検査結果をそのまま鵜呑みにすることはやめておいた方が良いでしょう。
アメリカでの性病検査事情は日本と大違い
性感染症に対する考え方は国によってこんなにも違うものかという事を目の当たりにしたブログを拝読させていただきこの記事を書いていますが、日本では恥ずかしいものというイメージであまり人と話すようなとこもない性感染症の話題。
しかし、アメリカでは日本でいうお付き合いに発展するまでに多くの異性といちゃついたりオーラルセックスなどもすることもあるらしく(日本でもあるっちゃありますが)性感染症に対する意識が全然違うようなのです。
どうやらアメリカでは、自分が愛する人に感染させてしまう可能性がある性感染症の検査は定期的に行うのが当たり前という感覚のようで、日本のように一生で一度も受けたことが無いという人がいること自体信じられないという感じなようです。
確かに、クラミジアの感染者数などを考えれば日本でも定期的に性病検査をするのが普通というような文化であった方が公衆衛生上よろしいとは思うのですが、性に関する教育なども封鎖的な面があるためそのようにはなっていません。
アメリカに習ってとは言いませんが日本でももう少しHIVだけではなく、性感染症全般にに対する啓発や教育がなされてもいいのではないかと考えさせられました。
アメリカ輸入品HIVスクリーニング検査の危険
性病検査を定期的に受けるのは当たり前、そんな文化があるからこそ、自分で採血をして妊娠検査と同じような要領でHIVの検査を行うことが出来るスクリーニング検査キットなどがアメリカでは普通に売られているようです。
このHIVスクリーニング検査キットは確かに、時間がない人などでも手軽に自分でささっと簡易検査を行うことが出来るので便利な道具ではあります。
しかし、このHIV検査では正確な検査結果が得られるとはいいがたくあくまでも簡易的な検査として用いるのに適しているだけであって定期的に本格的な検査を受ける習慣がある場合の補助的検査として用いるのでなければ検査結果を過信してしまいもし偽陰性だった場合感染を拡大させてしまう事につながりかねません。
日本のように定期的に性感染症の検査を受けるという文化がない地域ではあまり良い検査方法とは言えません。
日本においては似たような商品に郵送性病検査キットがありますが、そちらで実施される検査は病理検査研究所などがしっかりと検査を行ってくれますのでより正確な検査結果を期待できます。
自己完結型のHIVスクリーニング検査だけで安心してしまうのは危険です。
ただ、すべてにおいて悪いとは言いません。
確かに簡単にすぐに検査結果を得ることが出来るスクリーニング検査は街頭などでのHIV検査イベントなどを行う際に重宝しますし、そのようなことを行う事で性感染症の啓発にもつながるでしょう。
また、一度に大量のサンプルを素早く検査しなければならないような場合はある程度感染の可能性がある人を絞り込むという観点では使える代物だと思います。
要は、物は使いようです。
どのような欠点があてどのような利点があるのかをよく知ったうえでその特性を理解して使うぶんには良い道具かもしれませんが、過信は禁物です。