発症前に性病検査は可能か?潜伏期間と検査可能時期と精度。

発症前に性病検査は可能か?潜伏期間と検査可能時期と精度。

いつから受けれるイメージ

 

 

  • 症状は出てないけど…
  • もしかしたら性病かも
  • 可能性しか感じない

 

 

そんな不安を感じながらこちらのページにたどり着いたのでしょうか?

 

性感染症は実は非常に身近な病気で、厚生労働省に報告が上がっているだけでも性器クラミジア感染症で年間2万人〜4万人程度の感染者が居るのです。

 

 

多くの人が「まさか自分が感染することはないだろう」と検査を受けませんが、不安ながら勇気をもって検査を受ける方もいます。

 

そんな性感染症の検査ですが、自覚症状がない段階で検査を受けてもちゃんとした検査結果が出るのでしょうか。

 

このページでは感染者数が多い代表的な性感染症の潜伏期間検査可能時期などについて調べた情報を記載していきます。

 

 

 

潜伏期間が短めの性病【淋病・クラミジア】

尿検査のイメージ

 

性感染症の中でも潜伏期間が短いことが知られている淋病(りんびょう)とクラミジアは、比較的早い段階から検査を受けてもしっかりとした検査結果を望める感染症です。

 

病院や検査機関で採用されていることが多いリアルタイムPCR法という検体中に微量でも病気の原因となる菌が存在するかどうか、検体の中に含まれる病原菌DNA等を検査することによって判別する方法であれば感染の原因があった時から24時間から48時間以後であれば検査が可能となります。

 

淋病は女性が感染したとしてもそのほとんどが無症状であり、クラミジアも同様に症状がほとんど出ないことが多い性感染症です。

 

男性の場合は淋病に感染すると比較的高い確率で自覚症状が出ますが、クラミジアの場合は軽い症状しか出ないケースも多いようです。

 

 

厚生労働省への定点報告の報告数でもクラミジアが年間2万人〜4万人と感染者数が最も多い性感染症で、淋病も次いで年間8千人〜2万人と感染者数の多い病気です。

 

 

無症状だったとしても検査を受ける意義は非常に大きい性感染症ですので「もしかしたら」と思ったら検査を受けることをお勧めします。

 

 

男性の場合尿の採取女性の場合膣内分泌物などの採取を行い検査する場合が多いです。

 

 

 

潜伏期間も検査可能期間も遅めの梅毒など

血液検査のイメージ

 

主に、血液検査によって感染の有無を調べることとなる性感染症は全体的に感染する可能性がある行為をしてから1か月〜3カ月以後に検査を受けることが可能となります。

 

もちろん、これは自覚症状がない場合の話ですでに何らかの自覚症状がある場合は医師による問診や診断によって治療を開始することは可能ですのでできるだけ早く医療機関を受診してください。

 

 

特に自覚症状はないけれど不安だから検査をしたいという場合でしたら

 

 

  • 梅毒 1〜2か月以後
  • HIV 3か月以後
  • 肝炎類 3か月以後

 

 

に検査を受けることによって、より正確な検査結果を得ることが出来ます。

 

 

なぜこのように長い期間を必要とするかといいますと梅毒などのウイルスに感染した場合、血液中に外から入ってきた外敵(病原ウイルス)に対抗しようとして抗体というものができます。

 

そして、この抗体は感染してからしばらく時間がたたないと十分な量が増えないのです。

 

梅毒等の性病検査ではこの抗体が血液中に含まれているかどうかを調べる検査を行いますので、感染したばかりで血液中に抗体がまだ十分にできていない状態で検査をしても正確な検査ができない場合が多いからです。

 

 

また、これら血液検査で検査を行う性感染症は

 

 

  • 梅毒(3週〜数か月)
  • HIV(急性期 数週間、キャリア期 数年〜数十年)
  • B型肝炎(1か月〜半年ほど)
  • C型肝炎(2週〜数か月)

 

 

とかなり長い潜伏期間がある病気が多いという部分も検査を受けられるようになるまで時間がかかる要因の一つになっているようです。

 

 

 

以上となりますので、感染の原因となるような行為をしてから念のため検査を受ける場合は、48時間以後に尿検査や膣内分泌物検査などを受けたのち3カ月以後に血液検査を受けるのが良いのではないかと思います。

 

 

もちろん自覚症状が出た場合はこの期間にかかわらず医療機関を受診することが大切です。

 

 

一口コラム:どんな検査も100%は無い。

 

どんなに精度が高い検査方法でも100%病気を判断することはできません。
人為的なミスがあったり、検査方法自体は適正でも場合によっては誤った検査結果が0.数%の確率で出てしまう事があります。

 

もっとも正確な検査結果を得たい場合はセカンドオピニオン検査を受診する方法ではないかと思います。
例えば、病院で検査をしてもらった後に郵送の検査キットを利用して検査をするというような方法です。
逆でもいいと思いますが、0.数%で誤りが出るような検査を2回受ければさすがに間違った結果が出る可能性は限りなく0%に近づきます。

 

 

 

 

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