安全?性病検査キットの危険性について調べてみた。
- 採血の針は使いまわし?
- 誤診が多い?
- 適当な検査方法でやってる?
等々変な噂があったりする郵送で行う性病検査キットですが、本当に安全な検査を行うことが出来るのでしょうか?
危険な方法や上にも書いた検査用の針を使いまわしなどされてエイズやその他の感染症に血液感染してしまうような危険性は無いのかなどなど、その安全性について調べてみました。
採血に使う針の使いまわしは本当か?
性病検査キットで検査を受ける際はランセットと呼ばれる採血用の針を使うようなのですが、このランセットは検査キットの中に実際に使用する分と予備の2個同封されて送られてくるという事です。
そして、実際の採血の際に使用したランセットは構造上二度と使うことが出来ないようになっている為、再利用による血液感染はわざわざ使用済みのランセットの針を使用前のランセットを分解して交換でもしない限り起こらないようです。
ランセット自体の値段が調べたところ1個30円程度でしたので新しいのを送ったほうが経済的でしょうから現実的な話ではないですね。
たかだか30円のために検査研究所の信用を失墜させるような危険を冒すとは思えませんので。
そもそも、このランセットはアメリカのベクトン・ディッキンソン アンド カンパニーという会社からの輸入品で、日本でも医療機器として認証を受けている医療機器で認証番号は(医療用具承認番号 21400BZY00030000)でしたので危険な採血キットではなさそうです。
それでは、使わなかった予備のランセットのほうを使いまわししているのではないかと思いましたが、性病検査キット販売大手のSTD研究所公式ホームページのQ&Aを見たところ「未使用品も含めて医療廃棄物として処理してる」とのことだったのでこちらもなさそうです。
採血用の針を使いまわししているというのは単なるうわさで事実ではないようです。
検査のやり方は適当な方法じゃないの?
では肝心の検査方法のほうはどうなのかしらべて見たところ、検査の方法は普通のクリニックなどで行われているPCR法というDNA検査やTP-PA抗体検査という病気にかかった時にできる血液中の抗体を調べる検査でした。
PCR法はクラミジアや淋病の検査などに採用されている方法で、検体の中にちょこっとしかない病原菌のDNAも拾い上げることが出来る非常に精度が高い検査方法のようで、感染したかもしれない行為をしたときから48時間くらい経ってから説明書などに記載された方法でちゃんと採取した検体を調べることでほぼ確実に検査をすることが出来るかなり精度が高い検査方法のようです。
TP-PA抗体検査のほうは血液検査で梅毒の検査で利用される方法らしいですが、感染したかもしれない行為があってから2カ月ほどたたないと正確な検査結果が出ないらしいですがほとんどの医療機関で採用されている検査方法でしたのでこちらの安全性も問題なさそうです。
いつも血液検査というと試験管みたいなものに大量に血を採られるのであのくらい必要なのかと思っていましたが、実際には数滴あれば十分検査は可能なのだそうです。
その他、細かく調べましたが検査結果の安全性や正確性は普通の病院で受ける性病検査とほとんど一緒といってよさそうです。
誤診が多いらしいけどそれってホント?
最後に「郵送検査は誤診が多い!」という噂について調べました。
これはどうやら本当らしいです。
病院で受ける検査に比べると違った結果が出てしまう場合があるらしいですが、その理由を調べてみると郵送検査特有のデメリットが見えてきました。
誤診が出る理由はまず間違いなくこれのようで、病院などの検査の場合は検体を採取する際にお医者さんや看護師さんなどのプロがやってくれますが、郵送検査キットの場合はすべて自分でやらなければなりません。
そのため、各検査機関では正確な検査ができるように検査キットの中に検体の採取の仕方やそのタイミングなどを詳しく書いた説明書を同封したりWEB上で動画を配信してちゃんと検体採取を自分でできるようにサポートしているのですが、そういうのを読まずに自己流の検体採取をやってしまう人がいるらしいです。
説明書全然読まない人っていますよね。
そもそも、検査する対象であれ検体の取り方が雑だったらそりゃ検査結果も雑になります。
キチンと説明書通りに検査をしていれば誤診が出る危険性はほぼないと思います。
郵送で行う性病検査は思っていた以上に安全で危険なものではないというのが私の調べた結果の印象です。
ただ利用する側がしっかりと正しく検査に回す検体を採取しないとちゃんとした検査を受けられないという事は覚えておいた方が良さそうです。
上でもちょっと紹介した性病検査キット販売元大手STD研究所さんでは、どうしてもうまく検体が採取できずに検査キットを無駄に使ってしまった場合は無料で再検査用の検査キットを郵送してくれるサービスなども有るようです。
サポートセンターなどをうまく使ってきっちり正しく検体を採取して検査してもらえば安全に検査を受けることができるようですから使うほうがちゃんとしてれば問題ないでしょうね。