性病検査キットの信用信頼性はどうなのか調べてみた。
郵送で自分で検査ができる性病検査キットですが、匿名で出来る上に検査にかける検体も自分で採取できるお手軽さはあるものの感じの検査結果の信頼性はどうなのか。
気になるところだと思います。
本当に検査キットの結果を信用していいものなのか?
そもそもの検査機関の信用性や、信頼できる検査結果を得るための検体採取時の注意点などを調べてみました。
そもそも検査をしてる検査機関は信頼できるの?
性病検査キットを販売している研究所は世の中にかなりの数がるのでここでは大手2社、GME医学検査研究所とSTD研究所の検査の信用性について調べてみた結果を書いておこうとおもいます。
大手の2社すら信頼できないとなれば検査キットの利用はチョットためらってしまいますからね。
少し勘違いをしていたのですが、性病検査キットは妊娠検査薬などのように自分で検体を採取して自分で結果を見るような検査キットではないようです。
この様な検査キットは信用性が低いことで有名ですがそうではないと。
郵送されてくる検体採取用の道具を使って検査対象となる尿・膣分泌物・血・うがい水を採取して検査機関に送り返して研究所の中で検査してもらうという方式のようでした。
送られてきた性病検査キットを使って自分で検査判別までするわけではないんですね。
臨床検査技師等に関する法律というものがあるようで、この法律の中にある基準をクリアしたちゃんとした研究所でした。
働いている研究員の方も、臨床検査技師という国家資格を持った方でなければ検査を行うことが出来ないようなので思っていた以上に結構しっかりした検査機関のようです。
因みに、臨床検査技師さんは病院や今回調べた検査機関・研究所に就職して研究や病理検査などを行う専門的なお仕事のようでした。
扱うものが扱う内容ですので都道府県知事から許可を受けた検査機関は「法律通りちゃんとやってるかな?」という部分を2年に一度程度役所である保健所によって立ち入り検査を受けるようで、一度許可を受けたら後はやりたい放題というような雑な運営はできないようになっているようでした。
さらに、GMEさんに至っては日本臨床衛生検査技師会、群馬県臨床検査技師会主催の外部の精度管理調査も受けていて全てAランクの評価を受けています。
自発的に自身の研究所の検査精度を高いレベルで保てるように努力なさっているんですね。
STD研究所のほうも厚労省研究班HIV郵送検査の外部精度管理調査へ参加して、自社の検査技術精度を検証した結果100%の正答率を出したそうです。
かなりしっかりした検査研究機関だという事が解りました。
ここまで調べてとりあえず二社の検査研究所はしっかりとした信頼できる検査機関なのだなという事は理解できました。
検査の方法が信用できなきゃ意味がないから調べたら
とりあえず、色々調べた結果GME医学検査研究所とSTD研究所という2社は信頼できる研究機関だという事が解りましたが、そこで行われている検査方法がそもそも信頼度が低い検査方法だった意味がない!
ということで、送り返した検体はどんな検査にかけられるのかという部分とその検査結果の信頼度について調べてみました。
私たちの手元に届く性病検査キットは、無菌室で作られる医療機器なんだそうで医療機器製造業の許可を受けた医療品なんだそうです。
メイドインチャイナではなさそうで安心しましたし、お値段相応の品なのだと理解できる情報でした。
病院で検査する際にも使っているものと同じものが届くようです。
とりあえずこの時点で検査キット自体は信頼して良いようですね。
聴きなれない用語ばかりだったのでかなり調べるのに苦労しましたが
- クラミジア
- 淋病
- トリコモナス
- カンジダ
等の細菌が原因となる性病の検査にはPCR法というDNAを調べる検査方法が採用されているようで、送り返した検体の中に性病の原因となる細菌のDNAが含まれているのかいないのかを調べることによって判断をするそうです。
この方法は、検体の中にかなり少ない病原細菌しかいなかったとしても検出することが出来る相当精度が高い検査方法で、現在では多くの性病科などのクリニックでも採用されている検査方法のようです。
クラミジアや淋病などの検査結果は病院で受ける検査と同じ程度の信頼性があると思ってよさそうです。
細菌性の性病の場合は良いとしてウイルス性の性感染症である
- HIV
- 梅毒
- B・C型肝炎
の場合はどうなのかというと、こちらも病院などで受ける抗体検査などのようで具体的にはHIVはゼラチン粒子凝集法という検査方法で、梅毒の場合はTP-PA法という方法をとるようです。
コチラも病院で受ける検査と同じでしたので信用して良さそうです。
しかし、梅毒検査のTP-PA法という方法にはデメリットがあるようで過去に梅毒に感染したことがある人はすでに完治していても「(+)陽性【感染しています】」という結果が出てしまうそうです。
過去に梅毒に感染した経歴がある人は使えない検査方法のようですが、人生で今まで性病になったことなどないという方には精度が高く有効な方法のようです。
という感じで検査方法のほうも病院で性病検査を受けるのと変わらない信頼性は担保できているようです。
大きな違いはやはり、自分で検体を採取するのかどうかという部分ぐらいのようですね。
検体採取がちゃんとできなきゃ正確な検査ができない
最後の疑問でしたが。
「こんな難しい検体採取自分でできるか!」
というような方法だったとしたらそもそも検査機関がしっかりしてても検査方法がしっかりしてても正確で信用できる結果なんて得られないでしょ。
という疑問を調べてみました。
検体の採取方法は主に
- 尿の採取
- 血液の採取
- うがい薬の採取
- 分泌物の採取
の4種類。
尿の採取は健康診断などでやったことがあるのでさほど心配はありませんし、うがい水の採取もそれほど難しいようには感じません。
膣分泌物の採取も、膣内に綿棒を突っ込んで優しくなでるだけのようなのでこれもやったことはないですがそれほど難しくはないでしょう。
問題は、血液の採取です。
これはさすがに難しいのではないかと思ったので集中的に調べた結果やり方がわかる動画があることが分かり見てみました。
ランセットという道具で針を刺して数滴ろ紙試験紙にしみこませるだけなんですね。
少し痛そうですがこれなら何とかできそうです。
一緒に送られてくる説明書にもイラストで解説してくれているようなので案外簡単に検体採取はできるようです。
最後になりますが、性病に感染しても潜伏期間というものがあるようでいきなり受けても検査結果に反映されない病気もあるようです。
そこで、「性病に感染したかも?」と思われることをしてしまってから検査を受けるまでの推奨機関というのがありましたので下に張っときます。
感染症名 | 検査を受けれるまでの推奨期間 |
---|---|
淋病 | 約2日後〜 (生理中不可) |
梅毒 | 約1・2か月後〜 (生理中可) |
クラミジア | 約2日後〜 (生理中不可) |
ヘルペス | 約2日後〜 (生理中不可) |
トリモコナス | 約2日後〜 (生理中不可) |
カンジダ | 約2日後〜 (生理中不可) |
マイコプラズマ・ウレアプラズマ | 約2日後〜 (生理中不可) |
肝炎 | 約2・3か月後〜 (生理中可) |
HIVエイズ | 3か月以上 (生理中可) |
性病検査キットは信頼信用していいのかまとめ。
ここまで調べた結果、二社にフューチャーして色々調べましたが性病検査キットを打っており検査機関の信頼性や検査方法の信用度は問題ないのではないだろうかという結論に至りました。
ただ、本当に信頼できる検査結果を得たいのであればちゃんと説明書通りに決められた方法とタイミングで検体を自分で採取しないとちゃんとした結果が出ないのだなという事を注意する必要がありそうです。