性病検査の結果が間違い!?誤診の可能性はいかに。
性感染症の検査を受けた結果【陽性(感染している)】だった場合、ショックを受けて
「この検査結果は間違いではないか。」
と、疑ってしまうかもしれませんが極めて精度が高い検査方法を採用している検査機関や医療機関が多い現在、性病検査の結果が間違いである可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
とはいうものの、すべての性病検査が100%の確率で正確かというとそうとも言い切れません。
どんな検査方法でもある程度間違いの結果が出てしまう可能性はあるのです。
ではどんな場合、精度が高いはずの性病検査の結果が間違ってしまう可能性があるのか調べてみました。
医者が嘘の陽性判断をした場合。
「まさかそんな事があるはずがない!」
そう思う事でしょう。
しかし、これは本当に過去にあった事件です。
性感染症はなかなか他人に相談しにくい病気ですし性病になったこと自体「恥ずかしい事」と思う方も多いでしょう。
性病検査自体も何か自分の過去の行動に思い当たる節があり、こそこそ隠れるように受診しに行く方がほとんどです。
そして、性病に感染していると宣告されます。
このケースではクラミジアだったそうです。
しかも診断をしているのは正真正銘の医師免許を持った医者です。
この状況で医者のいう事を疑う人はほぼいないといってよいでしょう。
そのような患者の心理を突き、嘘の診断をして医療費を搾取した事件が過去にありました。
こんなことはもう起こっていないと思いたいですが、個人クリニックも個人事業ですから経営が行き詰まり自転車操業に陥ってしまっている場合などは人間何をやるかわかりません。
このケースは検査結果自体は問題なかったですが後から人為的に間違った結果にすり替えられてしまったケースです。
検体の採取方法に問題がある場合など
ここではクラミジア検査を例にして書いていきますが、そもそもの検査対象となる検体の取り方を間違えてしまうと出るものも出ない結果となってしまい間違った検査結果が出てしまうというパターン。
男性のクラミジア検査では尿を採取してその中にクラミジアのDNAが存在しないか調べる、きわめて検査精度が高いPCR法という方法をとります。
尿道に感染しているクラミジア菌が尿によって洗い出されることからこの方法を採用するわけですが、もっとも洗い出されたクラミジア菌が存在する最初の尿を採取せず綺麗に菌が洗い出された最後のほうの尿を検査に回してしまうといった場合、検体中に存在する菌が少なすぎて検出できないという事態が起こる場合があります。
可能性自体は低いですが偽陰性が出てしまうかもしれません。
この様な間違った採取方法の検体を提出して検査を行っていた場合は再検査を行ったほうが良いでしょう。
過去に感染・治療歴がある場合。
郵送での検査キットを利用した場合や、問診で過去の感染事実を隠した場合などに出てしまう可能性があります。
例えば、梅毒の検査で使われるTP-PA検査は梅毒に感染した際に血液中にできるTP抗体という抗体の数が正常値以内なのかを調べる検査なのですが過去に梅毒感染歴がある場合は、過去の感染時にできたTP抗体が消えずに大量に残っていることから間違った検査結果「感染しています」という結果が出てしまいます。
また、クラミジアのPCR法場合は治療後の死滅したクラミジア菌のDNAも拾ってしまうため完治からあまり期間が空いていない場合に間違った検査結果が出る場合があります。
クラミジア検査などのPCR法の場合、以前の感染が完治してからそれなりの時間が経過していない場合は他の検査方法を採用したほうが良いです。
また、梅毒の場合はTP-PA検査では正確な検査結果が望めませんのでその他の抗体検査を実施します。
万が一の可能性に当たってしまった場合
どんなに検査精度が高い検査方法でも万が一という場合があります。
0.0何%という確率に当たってしまった不運な場合といってもいいでしょうか。
現実的に考えると、人為的ミスを疑うのが最も確率が高いケースですが全く無いとは言えないのです。
これを防ぐ方法は、2か所以上で検査を受ける以外にありません。
所謂セカンドオピニオンです。
- 病院の検査 + 検査キット
- 保健所の検査 + 検査キット
- 病院の検査 + 保健所の検査
のように複数の検査を受けることで万が一の可能性から逃れることでしょう。