性病検査で性器を見られる場合と見られない場合。
性感染症の検査を受ける場合に自分の性器を診察の際に見せなければならないのかと不安になりますよね。
- 診察とはいえ他人に見せるのは抵抗がある
- 恥ずかしすぎて無理
そんな感情を抱いてしまうのも無理はありません。
とはいえ、性感染症が疑われる状態を放置するのは不安…。
ですよね。
でも、性病検査と一言に行っても様々な種類と方法がありますので病院に行ったからといって必ず局部をお医者さんに見せなければならないというわけではないのです。
性病の検査は大きく分けて2種類のやり方がある。
大まかな2通りの性病検査のやり方について優しく解説します。
性病の検査には大きく分けて
- 血液中の抗体を調べる検査
- 感染部位から取った検体の培養検査・PCR法検査
があります。
「1. 血液中の抗体を調べる検査」では主に梅毒や肝炎、HIVなどのウイルス性の性感染症に感染した疑いが高い場合行うことが多い検査で、注射などを利用して血液を採取して感染した際に血中に数が増える抗体の数値を調べる検査を行います。
この場合は血を採れば検査は可能ですので問診などで医師が必要と判断しなければ直接陰部を触診したり見せるような必要はありませんので下腹部を見せる必要はありません。
実際、私自身口の中の手術を受ける際に必要とのことで梅毒と肝炎の血液検査を受けたことがありますが一度も性器を見せずにすべて終了しました。
ただ、陰部やその周辺に病変(しこりや潰瘍など)ができてしまっているという場合は、感染してしまっている病気を判断するための重要なヒントになりますので病変部を見せることになると思います。
「2. 感染部位から取った検体の培養検査・PCR法検査」の場合は、主にクラミジア感染症や淋病、マイコプラズマ・ウレアプラズマなどの感染が疑われる場合に行われますが男性の場合は尿道と精液が通る道が一緒になっていますので尿検査方式を取るのが一般的になっています。
自分で病院などのトイレで採尿をすることとなりますので問診などで医師が必要と判断しなければオチンチンを誰かに見られることはないでしょう。
ただ、女性の場合は感染部位が男性のように尿道と重ならず膣内に感染細菌が居ることになりますので残念ながら看護師さんかお医者さんに陰部を見られることとなります。
具体的には膣鏡を利用して患部を広げ綿棒のようなもので拭き取って細菌を採取し培養します。
残念、こんな場合はほぼ間違いなくみられることとなります。
- 陰部がカピカピで乾燥して痒い
- イボイボのようなものができている
- ジュクジュクしたシコリのようなものがある
といった明らかな病変が認められる場合は、どのような病気に感染しているのか?そもそも性感染症なのか?といったことを直接患部を見ることによって得られる情報によって病気を判断する材料として非常に有効ですので医師による目視確認が行われることとなります。
つまり、しっかり見られます。
問診で恥ずかしいことを聞かれるけどそこは我慢です。
病院での性病検査の前には必ず問診が行われますが、そこでは
- 具体的な感染が疑われる行為の時期
- ディープキスはしたのか
- フェラチオなどのオーラルセックスの有無
- 男性のお店の場合そのプレイ内容
- Hの頻度や何人の相手としたのか
等々、かなり具体的に聞かれることとなります。
もちろんお医者さんはあなたの性癖やその内容に興味があるわけではなく、感染の経路や感染時期などを特定するために聞いているので恥ずかしいとは思いますが正直に話しましょう。
問診の結果、性器への感染の可能性は無いと判断されれば喉の検査だけで大丈夫な場合もあります。
もちろん喉の検査だけなら性器を見せることはありません。
明らかな症状があるなら恥ずかしくても病院へ
明らかに性病とみられる症状がある場合はきちんと医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。
性病検査を受ける際に陰部を見せる場合と見せない場合についてお話しましたがいくら見せるのが恥ずかしいと思っていても明らかな性病の疑いがある症状が出ているのであれば恥ずかしいかもしれませんが必ず病院へ行って治療をするようにしてください。
性感染症は自然治癒をすることはほぼ望めませんし、放置すればするほど症状は悪化していってしまいます。
中でも近年増加傾向にあり厚生労働省なども注意喚起している梅毒は放置すると手遅れになり死に至ってしまう本当に怖い病気です。
女性であれば不妊症の原因にもなりますし性病に感染したままで妊娠した場合、やっと妊娠できた待望の赤ちゃんだったとしても母子感染を防ぐため堕胎しなくてはならなくなってしまうケースもあります。
そんなことになったら悲しすぎますよね。
”赤ちゃんを殺したのは私だ”と自分を責める結果となってしまいかねません。
性感染症に感染してしまったかもしれないという不安はあるものの実際に明らかな症状はなく、性器を見られるのはどうしても恥ずかしいという場合は郵送で誰にも見られずに自分で検査をすることが出来る性感染症検査セルフキットがありますのでそのようなものを利用するのも一つの手段です。
いずれにせよ、見て見ぬふりをして取り返しのつかないことにならないことを願っています。
どうしても恥ずかしい場合は郵送性病検査キットを利用する手も
- どうしても恥ずかしいから自分で検査したい
- 症状とかないけど不安を取り除きたい
- 病院に行っている暇がなかなかない
といった場合に人気が出ているのが、自宅で自分自身で性病検査の検査物を採取して郵送で衛生検査場と呼ばれる病院などから依頼される病理検査を請け負っている検査場に送って性病検査をしてもらえるSTDチェッカー等の検査キットを使うという手もあります。
市町村などに届け出をきちんとしている衛生検査場が販売しているこのような性病検査キットであれば、自分自身で検体を採取することになるので他人に性器を見られるということはありませんし病院などで受ける性病検査と同じレベルの精度の検査を受ける事が可能です。
もしどうしても恥ずかしいというのであれば、このような検査キットを利用して検査を受けてみてください。
そうすれば、不安だけど恥ずかしいからなど理由を付けてみてみないふりをしてしまうという最悪の判断だけは避けることが出来ますので。