性病検査受けるタイミングは行為から何日?いつ行けば良いか。

性病検査受けるタイミングは行為から何日?いつ行けば良いか。

検査はいつからイメージ

 

セルフ検査キットを使用するにしても病院に行くにしても性感染症の検査を受けようと思った場合一体いつ行けばいいのか気になりますよね。

 

感染症の種類によって潜伏期間が違ったり検査方法によって検査可能になる時期にも違いがありますので、迷ってしまう方も多いかと思います。

 

 

そこで、いったいいつ検査をしたら良いのか調べてまとめておきましたので参考にしてみてください。

 

 

 

感染者が多い順、性病検査に行くべき時期。

 

 

クラミジア感染症

 

H29,厚生労働省感染者報告数 24,825(定点報告数)
(※無症状者も多く実際はもっと多いと考えられる。)

 

主な症状

男性では尿道炎が最も多い。

 

また、若年層の精巣上体炎の原因ともされている。

 

排尿痛、 尿道不快感、そう痒感などの自覚症状がでる。

 

淋菌性尿道炎に比べて潜伏期間は長く、2〜3 週間とされる。

 

女性では子宮頸管炎、骨盤内付属器炎(PID)、肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症 候群)、不妊などを起こすが、自覚症状の乏しい場合が多い

 

そのため、潜伏期間を特定する のは困難であるとされる。

 

また、妊婦の感染は新生児のクラミジア産道感染の原因となり、新 生児肺炎や結膜炎を起こす。

 

また、淋菌との重複感染も多い
淋菌性尿道炎(gonococcal urethritis; GU)の治療にもかかわらず症状が軽減しない場合は、クラミジアの感染が疑われる (淋病後尿道炎、postgonococcal urethritis; PGU)。

 

咽頭への感染がある場合は、しばしば頸部 リンパ節腫脹を認める。
LGVの感染では鼠径リンパ節の腫脹、化膿を起こし、致命的ではな いが、放置すれば陰部の象皮病などの原因となる。

 

引用元:国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/chlamydia-std/392-encyclopedia/423-chlamydia-std-intro.html

 

 

クラミジア感染症の潜伏期間は2週間〜3週間という事ですが、クラミジアの検査で多く取り入れられているリアルタイムPCR法では検体中の微量のクラミジアDNAも検出可能なようなので、喉・性器への感染ともに感染の可能性があった行為から48時間後から検査可能という場合がほとんどでした。

 

なお、生理中(口腔内検査を除く)の検体採取の際に血液の付着が起こってしまうため検査はできないそうです。

 

利用可能検査方法:セルフ検査キット・病院での直接検査

 

 

性器ヘルペス感染症

 

H29,厚生労働省感染者報告数 9,308(定点報告数)

 

 

主な症状

外部から入ったHSV の初感染によって起こる初発(急性型)と、潜伏感染していたHSV の再活性化によって起こる再発(再発型:過去に性器ヘルペスの病変を経験している場合)、および非初感染初発(誘発型:過去に感染していたが無症状で、免 疫低下を契機としてウイルスが活性化し、初めて病変を経験する場合)の3 種類の臨床型に分けられる 6) 。

 

急性型が症状はもっとも重い。感染機会があってから2〜21 日後に外陰部の不快感、掻痒感等の前駆症状ののち、発熱、全身倦怠感、所属リンパ節の腫脹、強い疼痛等を伴って、多発性の浅い潰瘍や小水疱が急激に出現す る。

 

病変部位は
男性では包皮、冠状溝、亀頭、
女性では外陰部や子宮頚部である。

 

髄膜炎を合併することもある。
無治療では、治癒までに2〜4 週間近く要する。

 

女性では排尿困難や歩行困難のため、入院加療を余儀なくされることもある。

 

再発型は、心身の疲労、月経、性交その他の刺激が誘因となって起こるが、急性型に比べて病変は小さく数も少ない等症状は軽く、1週間以内に治癒すること が多い。再発の回数は月2〜3回から年1〜2 回と様々である。HSV‐2 による場合の方がより再発しやすい。年を重ねるにつれ、再発の回数は減少してくるのが一般的である。誘発型では、免疫低下の程度によってはかなり高度の症 状を呈する。

 

引用元:国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/genital-hsv/392-encyclopedia/424-genital-hsv-intro.html

 

潜伏期間は2〜21日という事で比較的感染から早い段階で症状が出る場合も多く病院に駆け込む人も多い感染症の一つです。
検査を受けられるのは病院しかないですが自覚症状が出やすいのでむしろ病院に直接検査をしてもらいに行ったほうが良いでしょう。

 

自覚症状がないのであればクラミジアや淋病を疑ったほうが良さそうです。

 

 

利用可能検査方法:病院での直接検査

 

 

 

淋病(りんびょう)

(※無症状者も多く実際はもっと多いと考えられる。)

 

H29,厚生労働省感染者報告数 8,107(定点報告数)

 

主な症状

男性は主として淋菌性尿道炎を呈し、女性は子宮頚管炎を呈する。

 

男性の尿道に淋菌が感染すると、2 〜9 日の潜伏期を経て通常膿性の分泌物が出現し、排尿時に疼痛を生ずる。

 

しかし最近では、男性の場合でも症状が典型的でなく、粘液性の分泌物であったり、場合によっては無症状に経過することも報告されている

 

女性では男性より症状が軽くて自覚されないまま経過することが多く、また、上行性に炎症が波及していくことがある。

 

<中略>

 

その他、咽頭や直腸の感染では症状が自覚されないことが多く、これらの部位も感染源となる

 

引用元:国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ra/gonorrhea/392-encyclopedia/527-gonorrhea.html

 

 

淋病の潜伏期間は2〜9日と比較的早い段階で発病しますが、厄介なのがクラミジア感染症同様症状が出ない場合が非常に多いという点です。

 

厚生労働省の感染者数は自覚症状がなく治療などを受けていない人の数を含みませんので実施には相当な数の感染者がいるのではないかといわれています。

 

検査方法はクラミジア同様リアルタイムPCR法が一般的ですので感染行為があってから48時間以後であれば検査可能です。

 

ただこちらも生理中(口腔内検査を除く)は検査不可です。

 

 

利用可能検査方法:セルフ検査キット・病院での直接検査

 

 

 

梅毒(ばいどく)

 

H29,厚生労働省感染者報告数 5,820
(※近年感染者数激増中。)

 

主な症状

早期顕症梅毒 第 I 期 ;
[感染部位の病変]感染後約3週間後に梅毒トレポネーマが進入した局所に、初期硬結、硬性下疳(潰瘍)が形成される。無痛性の所属リンパ節腫脹を伴うことがある。無治療でも数週間で軽快する。?

 

早期顕症梅毒 第 II 期梅毒 ;
[血行性に全身に移行]第 I 期梅毒の症状が一旦消失したのち4?10週間の潜伏期を経て、手掌・足底を含む全身に多彩な皮疹、粘膜疹、扁平コンジローマ、梅毒性脱毛等が出現する。発熱、倦怠感等の全身症状に加え、泌尿器系、中枢神経系、筋骨格系の多彩な症状を呈することがある。第 I 期梅毒と同様、数週間?数ヶ月で無治療でも症状は軽快する。早期顕症梅毒症例で髄膜炎や眼症状などの脳神経症状を示すものは、早期神経梅毒と呼び晩期梅毒の神経梅毒とは区別する。

 

潜伏梅毒 ;
梅毒血清反応陽性で顕性症状が認めらないものをさす。第 I 期と第 II 期の間、第 II 期の症状消失後の状態を主にさす。第 II 期梅毒の症状が消失後、再度第 II 期梅毒症状を示すことがあるが、これは感染成立後1年以内に起こることから、この時期の潜伏梅毒を早期潜伏梅毒と呼ぶ。これに対応して、感染成立後1年以上たつ血清梅毒反応陽性で無症状の状態を後期潜伏梅毒と呼ぶ。

 

晩期顕症梅毒 ;
無治療の場合、約1/3で晩期症状が起こってくる。長い(数年?数十年)の後期潜伏梅毒の経過から、長い非特異的肉芽腫様病変(ゴム腫)、進行性の大動脈拡張を主体とする心血管梅毒、進行麻痺、脊髄癆等に代表される神経梅毒に進展する。

 

引用元:国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ha/syphilis/392-encyclopedia/465-syphilis-info.html

 

 

H13年以降感染者数が500台だったにもかかわらずH25年以降感染者数が10倍以上と爆発的に増えており最も注意が必要な性感染症です。

 

潜伏期間は非常に長く3週間〜6週間。

 

感染力自体はそれほど強くはない菌ではありますが潜伏期間が長いことから知らず知らずのうちに感染を広げてしまう可能性が高い病気です。

 

梅毒の検査ではTP-PA法という抗体検査が一般的ですので、体内に抗体が十分にできる感染の可能性があってから2カ月〜3カ月後から正確な検査を期待できるようになります。

 

 

利用可能検査方法:セルフ検査キット・病院での直接検査

 

 

 

尖圭コンジローマ

(※無症状者も多く実際はもっと多いと考えられる。)

 

H29,厚生労働省感染者報告数 5,437(定点報告数)

 

主な症状

一般に自覚症状に乏しいが、外陰部腫瘤の触知、違和感、帯下の増量、掻痒感、疼痛が初発症状となることが多い。
表面が刺々しく角化した隆起性病変が特徴で、 淡紅色?褐色の乳頭状、鶏冠状、あるいはカリフラワー状と表現される。

 

好発部位は、
男性では陰茎の亀頭部、冠状溝、包皮内外板、陰嚢で、
女性では膣、膣前 庭、大小陰唇、子宮口、また男女とも、肛門及び周辺部、尿道口である。

 

子宮頸部、膣に発症した場合は、外陰の病変同様の疣状を呈することもあるが、 flat condyloma と呼ばれる扁平な病変を形成することが多い。

 

引用元:国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/component/content/article/392-encyclopedia/428-condyloma-intro.html

 

ハイリスク型病原菌に感染すると子宮頸がんなどのリスクが高まる厄介な性感染症です。

 

無症状の場合もあるのがこれまた厄介です。

 

潜伏期間は特になく、検査は感染の可能性がある行為時から24時間後程度以後随時可能というところがほとんどです。

 

利用可能検査方法:セルフ検査キット・病院での直接検査

 

 

その他、感染者・可能性が少ない性病潜伏期間一覧

 

HIV(エイズ) … 治療の有無などによって変動 数日〜数十年 
【検査は感染の可能性から3か月以後可能】

 

BC型肝炎 … 数日〜数か月
【検査は感染の可能性から3か月以後可能】

 

カンジダ … 常に体内にあるため潜伏期間の概念無し

 

 

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